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2014年2月1日からブログはじめました!


   
FDY家具デザイン研究所は、過去の遺産に学び、人間のしっかりとした技術によっ

て作られるもの、作る側が作る喜びを感じ取るもの作り「作って考え、考えて作る」

をモットーとする人間味豊かなもの作りをめざします


研究所の内容



FDY家具デザイン研究所は展示場(自宅主屋)とデザインルーム(研究室)と自称日本一コン

パクトな木工房からなります。展示場には、主宰の山永耕平の作品(家具並びに木工芸品)と長

年研究テーマに掲げて制作してきた英国ウィンザーチェアの模型、実物を、また日本の大工道具

やイギリスの木工具のコレクション等を展示しています。デザインルーム(研究室)には美術、

建築、家具インテリアデザインに関する和書、洋書、DVDをそなえ、デザインについて対話の

できるスペースを設けています。工房には家具製造のための基本的木工機械を備え、FDY工房

の家具製品をはじめウィンザーチェアの製作ができるように対応しています。


  

ゴールドスミス・ウィンザーチェアとの出会いについて



ゴールドスミス・ウィンザーチェア

Goldsmith Windsor chair c. 1770

九州産業大学芸術学部山永研究室

 2002年制作レプリカ


 

1718世紀の英国ウインザーチェアーの形態に目を向け,いくつかのタイブを

 

 あげて調べていくうちに、ひときわユニークな椅子があることに気付いたので

 

 す。長い間、英国ヴィクトリア&アルバートミュージャム(V&A)の英国家具

 

コーナーの入り口に、ひっそりと展示されていた3脚のウィンザーチェアの一

 

つ、それがゴールドスミスチェアです。ウィンザーチェアの原始的形態を残し

 

 ながらも、その後の特徴をすべて備え、英国で育まれたシンプルで人間味豊か

 

 な形態は、現代にも通じる普遍的な美をそなえています。大英博物館と双璧を

 

 なすヴィクトリア&アルバート・ミュージャム(V&A)は応用美術の収蔵品

 

では世界最高・最大の美術館といわれています。そのV&Aを訪問する最初の

 

機会を得たのは1991年のことでした。使い古され、いたるところ剥げ落ち

 

 た黒塗りの椅子が妙に印象に残ったものでした。それも古いはず、18世紀の

 

詩人で劇作家でもあったオリバー・ゴールドスミス(1728-1774)が所有してい

 

 たことにより付けられた名前だったのです。その後、海外研修の機会を得て、

 

 現代家具の源流と目されるウィンザーチェアの形態研究の目的でV&Aを訪問

 

 、ファニチャー&ウッドワーキング・デパートメントの協力のもと、実測調査

 

をすることができました。結果を持ち帰り図面をお越し、それをもとに模型を

 

作り、何度も試作製作を重ね、2001年には再度海外研修の機会を得て、細

 

 密な実測をもとに2005年にようやく本物に近い完全な形態の椅子が完成し

 

 ました。その過程でこの椅子が現代チェアの源流そのものであることを確信す

 

 るようになったのです。世界にただ一脚しか残っていないこのゴールドスミス

 

 ・チェアはウィンザーチェアの原始的形態を残しながらその後の進化を促がす

 

特徴を全て備えています。そのことからウィンザーチェアが現代椅子の源流で

 

 あることを立証する貴重な歴史的資料といえるのです。現在、V&Aミュージ

 

 ャムは2001年に大改装され、これらのウィンザーチェアは西方4キロの地

 

にある倉庫に厳重保管され、表では見ることができなくなっていました。幸

 

い、FDY家具デザイン研究所で、その現代椅子の原点でもある歴史的な資料

 

にレプリカではありますが、直接触れることができることになったのです。

 




1990年代までV&Aに展示されて

 いた3脚のウィンザーチェア



ヴィクトリア&アルバート・ミュージャム

Victoria and Albert Museum

(V&A)


ゴールドスミス・ウィンザーチェア実測調査のページ

ゴールドスミス・ウィンザーチェアのなぞについて